夏休みが始まる前までの日本語教室を振り返って、また受講生たちに書いてもらった日本語教室評価アンケートをまとめて、感じたことをまとめてみました。
◎学習者の目的、目標
・日本語を流暢に話せるようになりたい、ハンガリーに観光に来る日本人と話したい日本に旅行して日本人と話したい、2020年東京オリンピックを見に日本へ行きたい、日本のドラマ・映画・アニメ・音楽を聞き取り理解できるようになりたいという動機で日本語を勉強している方々が多かった。
・日本のアニメ、音楽、映画、歴史、食べ物が好き、日本語それ自体が好きなど、学習者の日本の好きなものが多種多様である。
◎学習者の習得速度
・平仮名と片仮名の書きの練習については、上手に書けているかそうではないかが、年齢にあまり関係なく個人差がはっきり表れた。
・文法と文型、音声の習得について、もちろん個人差はあるが、全体的にみて、10代の受講生がより早くできているが、年齢が上がるにつれ時間がかかっているように思える。
◎中級クラスについて
・中級レベルの受講生は、過去に日本語を他の場所で勉強しており、今年からショプロン日本語教室に初めて4名の方が通っている。
・アンケートには、私の教え方の良い点と共に、多くの要望を書いてもらった。その要望や各学習者の学習目的・目標に沿うためには、今後中級者向けの教材が必要となってくる。しかし、中級レベルの受講生を全く予期していなかったため、手元にはその教材がなく、具体的にどんな教材があるのかよく知らないため、しっかり教材を夏休み中選定したい。
◎その他
・受講生たちが毎回真面目に勉強していたり、予習してきている姿を見て、逆に励まされた。
・今年からショプロン日本語教室に、独学で日本語を学んだ2年勉強した学習者が2名いる。
彼らのレベルは、ショプロン日本語教室4年又は5年継続者のレベルに匹敵していた。
・普段日本語母語者が考えないようなこと又はすぐには答えられないようなことについて教えたり、また質問されることがよくある(文法・文型・音声・語彙の意味のすべての範囲において)。
わたしも外国語としての日本語教育についてある程度学んでいたが、すぐには答えられないことが多々あり、改めて日本語を教えることの難しさを感じた。
私に続く語学指導員には、以上の点を考慮し、外国語としての日本語教育に関してある程度知識・経験を有する方が望ましいと感じる。
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